夏の終わり

同じ組織に長く所属すると、色んな事があると思う。

徹夜と朝日。
義理と義務。
人やモノ、カネの流れ。
諦めと人情。

そのどれもが、繰り返す程に濃く、深く、体験する事が出来ると思う。
そして、経験すればする程、同じメンバーであればある程、全体で傾向が生まれてきて、一つの方向に向き出すと思う。
良くも悪くも、それがその組織の個性になる。

もちろん、全くの他人どうしが、一つの目的のために一つの方向性を見いだす事は、とても困難なだけに、とても素晴らしいと思う。
全然否定する気はないし、むしろ憧れるくらいなんだけど、一つの組織じゃ一つの方向性を持つ事しか出来ないと思う。

色々な個性があって、触れる事は人生において貴重な経験になると思う。
奇跡の寄せ集めみたいな集団があったとする。
類は友を呼び、さらに奇跡は膨れ上がる。
その奇跡に、沢山出会いたいと思うのは贅沢なのかな。
そのためには、同じ組織に長く所属していては駄目なのかなぁ。

夏が終わる度に
あー、イイ出会いだったなぁ。
と思う。